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庭に松は映えますが難儀します! [植物 雑記]

拙宅の庭に松が一本あることと、その手入れに毎年難儀していることは、今までだびだび書いた。

難儀しはじめてからもう10年以上にもなるが、

今もって解決していないぶざまを性懲りもなくつづけている。


昨年は近くの診療所老女医きんの口利きで、習練生の卵庭師が来てくれ、なんとか整えて

くれたが、昨年は今日か明日かと待っていたものの、とうとう来てくれず、

先が繁って庭木のカタチを崩している。

一昨年の冬に手入れを終わって、今後のことを依頼したときは「連終いただかなくとも

かならず来ます」と言ってくれていたが、まったく困ったことになっている。


口を利いてくれた女医さんをわずらわせれば、と思ってもみるが、妻に言わせれば

良策ではないと言う。女医さんとは妻の関係でのおつきあいだから、私はなにも言うことはできない。

妻まかせしかしようがない。他の庭木は先口の暖かい日に勢定して私の役目は終わったから、

気にはなっても目をつぶっている。


それよして、松は松竹とか松竹梅とか言って、めでたい植物として正月や慶事には欠かせないし、

日本庭園や社寺に松が無いと景観はもちろん社寺の尊厳さまで 失われる。

それほど日木人には親しまれ愛好されている。


先日、読書していて、プラジルヘ移住した日本人は、よく家の周囲に松によく似た木を植えて

松の風清を懐かしんでいることを知った。この木はモクマオウ(木麻黄という松とは異なるものだが、

遠くから見ると松によく似て見える。


台湾でも道路の並木に植えられていた。

これも旧街道の松並木への郷愁から日本が植えたものらしい。

オーストラリヤ原産の植物だから台湾でもよく育っていた。


モノの本によると、世界の松は94種あって自然分布は全部北半球に限られ、日本で はそのうち

8種が生育しているとある。

代表的なのはアカマツとクロマツで、クロマツは海岸林として、

アカマツは内陸に多く生育しているとある。


秋の味覚と香りの王様松茸は赤松林にしか生えない。よく知らぬ人が松茸狩りに行き、

アカマツ林に隣接した人工林のクロマヅ林で探していたが、まったくの見当はず れもよいところで、

何時間、何日間探してもおめにはかかれない。


さて、かれこれ30年ほど前からマツの立ち枯れが目立って、

あちこちの社寺や名勝が被害を受げていたが、

最近は防除が効果的におこなわれ被害は減っているようだ。


被害を与える悪玉マツノザイセシチュウが、昭和46年(1971)に発見きれてから25年経過している

から当然と言えば当然だろう。

私の見た被害木で印象深いものは、高松の栗林公園内の手入れの行き届いた老松、

高速道路沿いの赤松林、身近なところで柘植の与野公園の太い大木の老松、

落合高福寺の臥竜の松と呼ばれた名木などで、当時はひときわ感慨深く眺めた。


拙宅の松も数年前に頂上に赤枯れが見え、これまでかと心配したが、

これは松枯れではなかった。


松枯れの直接被害ではなく、間接的被害で裁判沙汰になったことがある。

それは防除薬の空憶散布が桑の本を汚染し養蚕が全滅したと、油日の知人の農家夫婦が

県と町を取っ相手損害取って賠償と空中散布の差し止めを求めた訴訟事件で、数年間争ったが、

最後は因果閾係が立証されず原告敗訴となった。上告したがどうかは知らない。


原告夫妻のお母さんにはよくお世話になった。新興宗教のようなものだったと思うが、

祝文を唱えながら肩捺みするもで、肩凝のひどかった払はたびたび揉むでもらった。

また〇〇の時代の・赤ん坊時代の夜泣きにも、数回おまじないをしてもらったこともある。

肩揉みはプロ級で大いに恩恵を受げたし、おまじないも妻の言によれば結構効いたとのことである。

お母さんは今では故人だが夫妻は健在である。


閑話休題、元へもどって人気汚染にはアカマツのほうが弱く、東京をはじめ都市などでは

クロマツはがり目につくらしいが、現実はいかがなものか。


今日(18日)は土山町の田村神杜の祭礼で、昔から雪が降ると伝えられている。

今年もまた雪になった。ぬかるみの参道を長靴で歩いたことを、

庭の松の雪を眺めつつ思い出している。


ちなみに曾々祖父崇左坊の句に

「もつだけはもってこぼすや松の雪」

の句がある。

松の枝に着雪した雪がある量と重さになるとバサリと身震いするようにして落とし、

また新しい雪を溜める掛情を詠んだもの。


以上はとりとめなく思い出したことを、きままに書いただけである。



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