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カエデ科の落葉高木のハ ナ ノ キ ・湖東町 [植物 雑記]

滋賀銀行に「湖」という広報誌が発行され、銀行の宣伝パンフレットと一緒に置いてある。

そのNO・136,2001冬号に、物語の一つとして「湖東町」の題で、

旅行ペンクラブ 西本棚枝さんが執筆されている。その中にハナノキを守る、

心の標題があり、ハナノキを紹介されている。以下それを転記して参考に供する。


南花沢の聖徳太子の像が手にする小枝は、ハナノキの小枝である。

ハナノキは涼しい湿地に生えるカエデ科の落葉高木。

一般的には岐阜や長野、愛知が分布地となっていて、

湖東町の北花沢と南花沢は自生の最西端である。

しかも、推定千数百年。国の天然記念物である。


このハナノキには聖徳太子の伝説がある。今から千三百年余り前、百済寺を建立しての帰り、

聖徳太子はこの地で昼食をとり、その折、仏教の繁栄を願って使っていた箸を地面に突き刺したとか。

その箸が成長してハナノキになり、里人はこの木を霊木として崇め、大切に守って来たのだという。

南花沢の聖徳太子像はそういう篤心の里の人達の思いから誕生した像なのである。


2年前の早春、そのハナノキが咲いたから見に行きませんか、

と言うお誘いを戴いて北花沢に見に行った。花を見るのは初めてである。

木の名前に花がついているのだ。どんな大輪の花なのか‥‥。


ところが木のそばまで行って「ウン?花は?」 いわゆる花のように花びらのついた花は無く、

枝の先に蕾か新芽のようなかわいい濃い紅色の小さなものがついている。

これがなんと、ハナノキの花だった。霊木と言ういかめしい雰囲気ではなく、

土地の人達が大切に守って来られた気持ちが分かるような愛らしさだった。と書かれている。


ハナノキは私庭に2本ある。

かって京都松ケ崎の従兄弟から幼木をもらって植えたものだが、

枝が張って仕方ないので切り詰めたせいか、今は寂しい姿をしている。

間もな く春の訪れとともに枝葉を出して繁る。その枝葉にかわいい小花を毎年つけてくれる。

そして秋には美しい紅葉を見せてくれる筈なのだが、半分は虫に食われて穴空きになる。


ハナノキは私庭でも大切な木である。


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