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果物の種類で一覧にある [植物 雑記]

果物の種類で一覧に必ずある

栗と柿についての雑記から。

栗の実と柿の実は、日本を代表する秋の味覚の風物です。別に書いた松茸のような高価な

希少品ではなく、誰でも容易に口にできる身近な果実です。


同じ秋のものでも栗は初秋のころからひと足早く現れ、柿は中秋のころから晩秋初冬にかげて

熟して食べころになります。このふたつを紹介しましょう。


さて、栗はもともと野生のもので、一番星くいがが黄ばんで割れるのが芝栗という小粒の栗です。

実は小さいが味はけっこうなものです。それにあやかってか「芝栗」と名付げたかわい。

和菓子があります。


モノの本によりますと、芝栗は縄文。弥生時代、そしてその後も私たちの祖先が、

この野生の実を採集して利用して来たとあります。日本の歴史に初めて栗が登場したのは

「吉事記」に書かれている、応神天皇が吉野に行幸されたとき、キノコ、アユと共に栗を献上したと

いう記録とのことです。


その後に多分集落近くにあった芝栗の木を保護したり、積極的に苗木を植えて栽培することが

始まったらしく、持統天皇に天下に詔して栗を植えきせたという記録がありますから、

日本の栽培栗が誕生したのは、このころとされています。


日本で栽培される作物は、ほとんどが中国大陸や欧米などから渡来したもので、

自生する植物から作物化されたものは、意外と少ないのですが、

栗はその中でも純国産の代表とされるものです。


つまり、日本の栗は日本特産なのです。中国には甘栗にする天津栗、地中海沿いには

ロングラヅセで知られるヨーロパ栗があります。

アメリカの栗は小粒で食用としては品質が劣るとのことです。ちなみに栗の材は堅くて丈夫で

材木として重要です。かっては鉄道の枕木はすべて栗材が使用されました。


栽培栗で早くから有名になったのが大粒の丹波栗です。その後、各地で中粒や大粒の有料品種が

続出し、大正時代の調査では500余種もあったとのことです。


しかし昭和I5年に岡山県で「クリタマバチ」という寄生蜂が大発生し、終戦頃にかげて全国に広がり、

多くの品種が枯れて滅びてしまいました。


この蜂は新梢の芽に産卵して、そこに虫コプを形成するので、花芽ができず全く結 実しません。

しかし、品種によっては芽の組織の中で幼虫が死ぬものがあって、銀寄、岸根など優良品種が

蜂に強い性質だったために、生き残ったのが幸いでした。


「桃栗三年」と結実が早いので、農家の副業に栗栽培や観光栗園を経営する人も多くなりました。


中津川瀬戸の〇〇さんも、栗を栽培して中津の和菓子屋(すや)へ卸されてます。

先日に貰った「栗きんとん」も、吉村さんの栗が人っていたかも知れません。


さて、もうひとつの味覚の、日本の柿は中国原産のものが渡来したと言う説と、

四国・九州に自生するヤマガキという野生種からできたと、両説あるようです。

初夏、柿若葉の陰に青白い肉厚の花をつげます。

だいたい、柿は温暖多雨の気候に適したもので、

イネがよく育ち、タケがよく成長するような風土でよく育ちます。


全国各地に少しづつ形や,珪質の違う柿が1000余の品種が知られ、

甘柿と渋柿に大別されています。


もともと柿自体がどれも苦渋味をもっていて、甘柿は熟するに従って自然に渋ぬげが早くおこる品種で、

渋柿は渋抜げの遅い品種のものです。甘柿の栽培地域は、福島と新潟を結んだ線以南とされています。


これは寒冷地では渋抜げが悪いから経済的に不利益になるからです。熟柿になるまで渋が

ぬけない柿は手し柿の原料にします。 串柿、吊し柿、ころ柿など作り方ほいろいろですが、

皮をむいて軒先に吊るした柿が飴色に変わったのを、新ワラを重ねてしまっておくと真っ白い

粉がふいてきます。


さわし柿は渋柿を樽に並べ、焼酎をふきかけて密閉して渋をぬくものです。

産地の山国で樽詰めしたものを都会へ出すと、小売店で樽をあげるころにちょうど甘くなります。

家庭では、ヘタのところに焼酎かウイスキーをつげ、ビニール袋に密閉しておくと、

かんたんに渋を抜くことができます。

その他には、温湯に浸ける方法や炭酸ガス中に一週間ほど入れるのも良いようです。


昔から柿の実は、必ずこずえにひとつを残しておく習慣があって、柿紅葉が木枯らしに散りつくしたあと、

青い空をバツクに美しく朱赤色を深めてゆき、やがていつのまにか小鳥に食べられて消えるころ、

山里の秋は暮れてゆきます。

晩秋の美しくも寂しい,清景は、日本の秋のものわびしさを映しています。


栗も柿も私は大好物ですが、よる年波には勝てず、甘栗を歯でむいたり、堅い柿をかじったりの

芸当は遠い昔のことになりました。


栗が店頭に並んで初秋を知り、軒の吊し柿を見て初冬の訪れを知る。

なんと日本はすぼらし。国ではありませんか。


最後に柿の優良品種名を参考に害いておきます。

岐阜県は柿の宝庫です。

甘柿=富有 (岐阜)脚所(奈良)次郎 (静岡)蝉寺丸 (神奈川)
渋柿=蜂屋(岐阜)富士 (山梨)身不知 (福島)平核無・ひらたねなし(山形)横野 (山口)




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